なんなんだ、このギャグアニメ。作画に熱が入りすぎてておもしろい。『日常』
僕はあまりギャグアニメは見ないのですが、このアニメはハマりました。
『日常』はあらゐけいいち さんの原作マンガを2011年にアニメ化したものです。
作画に熱が入りすぎ! 描写の種類も豊富。
ストーリーのひとつひとつはとても短いです。テンポよく絵の雰囲気が変わるので眺めているだけで楽しい。ぬるぬる動きます。さすが京都アニメーション。
不思議な世界観。ほんとに日常?
作品のタイトル通り、基本的には日常生活のくだらないできごとがストーリーになっています。スタバのようなカフェに行った主人公が注文できなくてやきもきしたり、宿題をやりたくなくて悩む話など。しかし、日常が続くと思ったら突然こんな非日常的なストーリーが始まったりします。
唐突にシリアスな雰囲気で始まると改めて目をひかれてしまいます。
登場するキャラクターも特徴的です。
・まじめで無表情だけど豪快にボケる、菩薩好きな不思議キャラ「水上麻衣」
・まじめだけどたまに腕がとれちゃう、少しどじなロボット女子高生「東雲なの」
・恥ずかしくなるとバズーカを撃っちゃう「立花みさと」
などなど。
それぞれのキャラクターが個性的で独特の色を持っています。しかもかなりの数の人が登場します。全員の名前を覚えるのはかなり大変。
凡庸なギャグアニメで終わらないのは、こうした不思議な設定に加えて作画に対する熱意が感じられるからでしょう。たとえば、ギャグ漫画ではおろそかになりがちな背景に貼ってあるポスターにまでネタを仕込んでいたりします。キャラはギャグアニメとは思えないほどめちゃくちゃに動きます。このアニメのなんとも言えないおもしろさは製作側の熱意あってこそのものです。
少し元気がなくなったときに何も考えずに見て、元気になれるアニメです。
原作マンガもおすすめ。
KADOKAWAなのでKindle版はたまにセールで安いです。