大切なこと1つ守るための諦める力
なにか目標に向かって努力をしていて、
どうしようもない行き詰まりを感じたら
前向きに諦めましょう。
すべてやめてしまって何もしないのではなく、
勝てるところに集中する。
もしかすると行き詰まりから抜け出せるかもしれません。
男子400メートルハードルの日本記録保持者で、
2005年のヘルシンキ世界選手権で
銅メダルを獲得した為末大さんの『諦める力』
に刺さるフレーズがたくさんあったのでご紹介したいと思います。
1つだけ諦めないことを決める
Aという道を行きたければ、Bという道は諦めるしかない。
最終的に目的に到達することと、
何かを諦めることはトレードオフなのだ。
何一つ諦めないということは立ち止まっていることに等しい。
なにか一つだけ諦めないことをしっかりと決めて、
残りのことはどっちでもいいやと割り切ったほうが、
幸福感が実感できるような気がする。
諦めるという言葉は、明らめることだと言った。
何かを真剣に諦めることによって、
「他人の評価」や「自分の願望」で曇った世界が晴れて、
「なるほどこれが自分なのか」と見えなかったものが見えてくる。
続けることそれ自体が目的になってしまうと、
自分というかぎりある存在の可能性を狭める結果にもなる
いろいろなことに手を出していると、
なんとなく向き不向きが見えてきます。
そこで全ての選択肢を手放さないようにしがみついていると、
結果としてなにも掴み取れません。
もともと持っている目標やビジョンがあるならば、
諦めないことをしっかりと決めて
他のことは手放してしまったほうがいい、
と書いてあります。
”本物”に出会ったら
しかし”本物”に出会ったときに、
この分野では勝てそうもない、
と負けを認めて諦めるのはつらいステップのように感じます。
スポーツをやっていると本物に出会ったとき、
自分の限界をはっきりと知ることができる。
本物と自分のどうにもならない「差」を認めたうえで、
今の自分に何ができるのかということを考えるきっかけをもらえる。
「俺的ランキングだと、けっこういいとこまでいっているんですよね」
もう少し広く見れば、まったく違うランキングがあることも、
自分でランキングをつくることも可能だと気づけるはずだ。
なるべく早い段階で気づくことができたならば、
「負けること」も「ひとつのステップ」としてとらえ直すことができる。
努力がつらくなってきたとき、
知らない誰かがつくった基準で自分を測るのではなく、
自分でランキングをつくってしまいまえばいいのだという。
確かに、よく使われている指標だけで
自分を測る必要はないですよね。
本気になれるのであれば、自分で勝手に
指標をつくってしまうのはとても役に立つはず。
なぜ人は選ぶときに悩むのか
人間が何かを選択するときに悩むのは、何を選んでいいかわからないからではない。自分にとってより大切なことが何なのか、判断がつかないから悩むのだ。
大切にしたいことの判断基準は
ブログのような記録の集積からわかることかもしれません。
選択しなければならないときに考え始めるのではなく、
少しずつ貯めていく。
そうすると分かれ道に立たされたときに
自然と歩くべき道が見えてくるはずです。
諦めるというとどうしても
自分が望んでいたものを捨てることだ、
というイメージがあります。
しかし為末さんが言っているのは、
自分が望んでいるものを掴みとるために
前向きに"明らめる"、ということです。
とてもポジティブになれる本なので、ぜひ読んでみてください。
為末さんはTwitterでも積極的に発信していて、
言葉が魅力的なのでフォローしてみてはいかがでしょう。
手段の目的化というものがある。速く走るために必要なスキルがあるとして、その習得に一生懸命になっているうちに、そのスキルの習得自体が目的になってしまうというもの。本来の目的が何だったのかを見失ってしまうこと。
— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) 2014年11月3日
僕もTwitterやっているので、フォローお願いします。
フォントの勉強を始めてから、街中の文字が目に入るようになってきた。あのロゴタイプに使われているのはfuturaかな?というように。
— いろぷら→センスを磨く方法について書く/デザイン/マンガ/仮想通貨 (@irodoriplus1) 2014年11月14日
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とてもはげみになります。