『星のドラゴンクエスト』はライト層の快適さを追求した、センスのいいゲーム
10月15日にスクウェア・エニックスからリリースされたスマホゲーム“星ドラ”こと『星のドラゴンクエスト』がセンスいいんです。リリースから4日で200万ダウンロードと、とても好調な滑り出しをしています。
このゲームの特徴は、いろいろな所を操作不要にしていることです。
基本的に操作不要なスマホゲーム
まずダンジョン。これまでのドラクエは、プレイヤーがダンジョン内を十字キーを使って主人公を操作し、探索をしていました。けれども、このゲームは入りたいダンジョンをタップすれば勝手に探索が進みます。
加えて、バトルもほとんどオートプレイです。ダンジョン内でモンスターたちと出会うと、バトルが始まり、勝手に主人公とその仲間たちが攻撃をします。
ゲームをプレイする前から、このシステムはなんとなくわかっていたので、「なんだこのつまんなさそうなゲーム」と思っていました。そんな自分を殴ってやりたい。オートプレイ中心のゲームシステムはライトゲーマーの快適さを追求した1つの答えです。
絶妙にちょっとした操作が必要
オートプレイと書いていますが、実は絶妙に操作が必要な箇所があります。1つはダンジョン。探索をしている途中に壺や樽といった何かが入っていそうな物が出てきます。それをタップするとバトル中に使える回復アイテムや、ダンジョン中のステータスを上げる補助アイテムが手に入ります。
バトルは基本的に自動で進んでいきますがスキルはゲージが貯まり次第、任意のタイミングで発動できます。しかもこのタイミングをシビアにさせているのが、「スキルフィニッシュ」というシステム。一番最後に残った敵モンスターをスキルで倒すと「スキルフィニッシュ」になります。
ダンジョンクリアの報酬がこの「スキルフィニッシュ」と連動しているので、単に気持ちいいだけではなく、報酬を得るために必要です。なのでプレイヤーはバトル時に「スキルフィニッシュ」にするべくタイミングを見計らうことになります。
ライトゲーマーの快適さを追求したセンスのいいゲーム
ゲームといえばコンシューマーゲームしか受け付けない、というような人はそもそもこういったスマホゲームはやらないでしょう。スマホゲームをやる人の多くは、めちゃくちゃゲームをやるわけではないけれど、電車の中などちょっと暇なときにやりたいというライトな層が大半です。電車の中でやる場合は2時間通してプレイせず、あくまで2、30分の時間を埋められればいい。
いままでのドラクエだとその隙間時間の大半は、十字キーを操作して探索をしている時間に費やされていたでしょう。加えて自分の戦い方にこだわりを強く持っているわけでもないから、たいてい「たたかう」を連打。意味のない操作をひたすらやらされるのは、プレイヤーにとってストレスです。
こうした意味のない操作をするストレスを解消すべく、この『星のドラゴンクエスト』は基本的にオートプレイにする、という方法をとったのでしょう。とはいえ、ドラクエをはじめとするダンジョン探索ゲーのおもしろさの1つは、まだ踏破していない土地で宝を見つけたりすることにあります。この点もライトゲーマーに最適化してありました。
このゲームでは探索するダンジョン選択時にマップが見られます。その際、地球全体を俯瞰できるのですが、一定時間で「キラキラ」が発生します。これをタップするといろんなアイテムが手に入ります。お宝を探したい人は探せばいいし、めんどくさい人はやらなくてもいい。このお手軽感が、ライトな層にぴったりです。
そのうえ、キャンペーンと連動させて「期間限定ダンジョンには入るための鍵が○月○日の○時〜○時に発生します」というように、より宝探し要素を強めることもできます。(今後のキャンペーン展開予想)
この操作が必要なところと、必要ないところのバランスがライトゲーマーに最適化されているのが素晴らしい。実際にプレイしてみて、このセンスの良さを感じてみてください。
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