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新作『ISLAND』は超名作ゲームだった。『シュタゲ』『マブラヴ』に匹敵【感想・レビュー】

久しぶりにとても素晴らしいノベルゲームに出会えた!


『グリザイアの果実』シリーズなど、勢いのあるFronwing(フロントウィング)から、2016年4月28日に15周年記念作品として発売された『ISLAND』は『Ever17』、『マブラヴオルタネイティブ』、『シュタインズ・ゲート』などの名だたる作品たちと並ぶ名作でした。プレイした他の方の評価もかなり良いようです。「次の日にこのゲームをプレイできるのが楽しみ!」というワクワク状態は何度も経験していますが、ここ数年で久しぶりにその高揚感に包まれました。

 

 

 

※感想には嘘はありませんが、シナリオについては「ネタバレがない」と言って物語を紹介すること自体がネタバレの要素を含んでしまうので、この記事ではあえて嘘をついている部分があるかもしれません。未プレイの方の楽しみを損なわないように、という配慮なのでご容赦ください。

 

『ISLAND』の対応機種は現在はPC(Windows)のみとなっていますが、近々PSVita、スマホ版も発売するようです。PSVita版が2016年5月、スマホ版が2016年配信予定となっています。

 

 

『ISLAND』の世界観、あらすじ

本土より遠く離れた南の島、“浦島”。そこは豊かな自然に恵まれた、まさに楽園。

 

「いつまでもーこんな時間が続けばいいのに」

 

しかし複雑な過去を抱え込んだこの島は、歴史から静かに消え去ろうとしていた。島の風土病“煤紋病”による本土との確執。廃棄され廃墟と化した“海上ステーション”。5年前に“浦島御三家”を襲った3つの事件。子供たちの間でまことしやかにささやかれる“神隠し”の噂。そして、島に残された古の“伝承“ー。

 

「お話しましょう。この島に伝わる、悲恋物語をー」

 

島を救う鍵となるのは、御三家に属する’3人の少女“たち。しかし彼女らにはまだ、島の行く末を変える力はない。

 

「この島はもう終わりだよ。救われっこねー」

 

そんな島に、1人の青年が流れ着く。

 

「…ー今は、何年だ?」

 

未来から来たと主張するその青年は、島の因習なんぞくそ食らえとばかりに、未来を変えるために孤軍奮闘し始める。

 

「待たせたな、俺が来たからにはもう大丈夫だ!」

 

だが彼には、別の目的があった。果たして3人の少女たちは、この島は、世界は、彼によってどう変えられていくのかー。*1

 

『ISLAND』オープニングムービー

 

シナリオ担当したのは「ひまわり」のごぉさん。物語の舞台となるのは、“浦島”という孤島。この名を聞くと、「あーあの『浦島太郎』を下敷きにした物語か。ということは亀を助けて竜宮城でも行くのかな」と連想するでしょう。しかし主人公は登場したときから「自分は未来から来た」と自覚してやってきます。

 

いわゆる時間跳躍的な物語だと、はじめは何の変哲もない主人公がひょんなことから未来へ過去へと時空を超え、過去の後悔を解決。望んだ未来を手に入れるというのが典型的な流れとしてありますが、物語の冒頭から未来人として登場するのは珍しい。 

  

いったいなぜ、未来から過去へと戻らなければならなかったのか。これが『ISLAND』の物語における大きな謎の1つです。解決されたとき、

 

うわぁぁぁぁー!!

 

と心の中で叫びました。(夜中だったので声は控えた)

 

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『ISLAND』の魅力的なキャラクターたち

原画とキャラクターデザインは「魔界天使ジブリール」の空中幼彩さん。本作は全年齢対象なので、アニメで目にする有名な声優さんたちが参加しています。しかも超豪華。

 

御原 凛音(おはら りんね) CV.田村ゆかり

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メインヒロインの凛音ちゃん。凛音ルートに入ると超甘えてくるのがかわいい。デレデレ系。

 

 

伽藍堂 沙羅(がらんどう さら) CV. 村川梨衣

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「あなたが歴史を変えると因果律が崩壊する」 だとかなんとか言って、 「未来から来た」と言う主人公を殺そうとする厨二病の女の子。キャラ紹介動画でわかるように猟奇的な一面が...。

 


枢都 夏蓮(くるつ かれん) CV.阿澄佳奈

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金髪ツインテール、ツンデレのテンプレ系。阿澄佳奈さんの声も相まって、この子にハマる人はけっこういるのではないかと思う。『ISLAND』においては一番「ギャルゲー」「エロゲー」としての役割を果たしていました。

 

 

三千界 切那(さんぜんかい せつな)

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はじめは全裸で島の砂浜に登場する青年。「何か重要な使命を背負って未来から来た」という漠然とした想いだけを持っている。

  

 

かゆいところに手が届くシステム

選択肢を選んで楽しむノベルゲームでは、重要そうな選択肢で必ずセーブするのが定石ですが『ISLAND』は「フローチャート」という機能があるのでわざわざ自分でセーブしなくても大丈夫。  最近のゲームではよく見る機能ですがやはりとても便利。

 

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タッチ操作にも対応しているのはさすが。

 

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ゲームにダマされたい人にオススメ

僕はノベルゲームに「ダマしてほしい」という期待を持っています。文字だけではないがゆえに効果的に演出ができ、映像ではないがゆえに視点を絞り「あえて触れない、見せない」ことで驚きを生み出しやすいのがノベルゲームだと思います。ノベルゲームとしての特徴が最も活きる物語の展開として、ダマされることを期待する。

 

過去の名作『Ever17』『マブラヴ オルタネイティブ』『シュタインズ・ゲート』なんかにとてもハマったのは、物語全体に散りばめらた謎を長い時間かけて主人公と一緒に解いていく過程で「うわ、ダマサれた!!」という瞬間に出会えたからです。それが巧妙に隠されていればいるほど、結末でのカタルシスが大きくなる。

 

しかし僕らは「ループもの」と呼ばれる名作たちに触れすぎてしまいました。感動や驚きを生み出す物語の構造として最適な「ループもの」をたくさん知っていると、「あぁ、今回もこういう展開ね」と予測できてしまうので、そうそうダマされません。

 

『ISLAND』も「俺は未来から来た」と自覚する主人公が、未来から今へと時間の流れに逆らってヒロインたちの過ごす時間へ現れます。これだけ聞くと「ループもの」としてよくある展開ですが、あえて言おう。

 

ダマしてくれてありがとう!!

 

「なんでこうなっているんだろう」→「こうだったのか!」→「え、違うの!?」と何度もダマしてくれて、最後までどこに着地するのかわかりませんでした。ここで考察はしませんが、ぐるぐると絡みあった物語の伏線がするするとほどけていく結末がとても気持ちいい。

 

僕のように物語にダマされることを期待している人がどれだけいるのかわかりませんが、フロントウィング15周年にふさわしい名作なのでぜひプレイしてください。

 

  

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早くも『ISLAND』アニメ化決定!

 

 

発売以前からアニメ化が決定していたそうです。放送日時などは未定のようですが、こういったテキスト量が膨大で謎の散りばめられた作品はアニメ化が難しい。おそらく「原作をやるべき」という声が多数あがることになるとは思いますが、期待しておきましょう。

 

 

 

公式ホームページ

ISLAND | Frontwing

公式ホームページにもちょっと仕掛けがありますよ。