いろどりぷらす

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「きのこの山」「おいしい牛乳」のあんな所まで見られちゃう!『デザインの解剖展』の感想

六本木の東京ミッドタウンにある21_21 DESIGN SIGHTで2016年10月14日から開催されている『デザインの解剖展:身近なものから世界を見る方法』へ行ってきました。

 

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『デザインの解剖展』ってどんな企画展?

私たちは日々、数え切れないほど多くの製品に囲まれて生活しています。大量に生産された品はあたり前の存在として暮らしに溶け込んでいますが、実は素材や味覚、パッケージなど、製品が手に届くまでのあらゆる段階で多様な工夫が凝らされています。それらをつぶさに読み解いていくのが「デザインの解剖」です。(21_21 DESIGN SIGHT - 企画展「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」)

 

グラフィックデザイナーの佐藤卓さんがディレクターを務め、「きのこの山」「ブルガリアヨーグルト」「スーパーカップ」「おいしい牛乳」といった見慣れた商品たちを、文字通り解剖していきます。

 

単にパッケージを剥がして中身を見せるという簡単なものではありません。その粒度がとんでもないんです。たとえばきのこの山のブースだけでも、「チョコ業界の歴史」、「名称」、「正面外装グラフィック」、「Webサイトの配色」、「内装の素材」、「形状の検証」、「糖度」といったように40ほどの切り口できのこの山が分析されています。しかもそれぞれについて1000字程度の文章が掲載されているので、全部きちんと読むのには時間がかかります。

 

でも大丈夫。1分程度で読める要約も用意してくれているので、文章はささっと読んでビジュアルだけでも楽しめます。

 

『デザインの解剖展』の見どころ

この企画展は、なんといっても一般人にとって馴染み深い商品を解剖しているビジュアルがとても魅力的です。展示は一部を除き写真撮影が可能でしたので、少しお見せします。

 

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『デザインの解剖展』の感想


Illustrator(イラレ)」のようなグラフィックソフトを使っている人にとっては当たり前のことですが、身の回りにあるパッケージはとても多くの層が重なって構成されています。そのたくさんの層を分解して、ひとつひとつの意味を丁寧に解説してくれているので、一度体験すると商品を見る目の解像度が高くなってきます。

 

コンビニで買ったお茶のパッケージはどんなフォントで構成されているのか、そもそもお茶の業界はどんな変遷を経てきたのか、いま販売されている季節限定のほうじ茶の成分は緑茶とどう違うのか…。

 

これらの視点はすぐに何かに役立つわけではありませんが、既知を未知化することであらゆる物事が興味の入り口になります。発想力を豊かにしたい、という人にはぴったりの企画展です。

 

基本情報

会場: 東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン・ガーデン内
期間: 2016年10月14日~2017年1月22日
開館時間: 10:00~19:00
休館日: 火曜、12月27日~1月3日
入場料: 一般1,100円 大学生800円 高校生500円 中学生以下無料
公式サイトURL: http://www.2121designsight.jp/