いろどりぷらす

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ふつうの生活に彩りをプラス!おもしろいコンテンツを紹介したり、考えたことを書きます。

下品な言葉

電車に乗っていると、聞こうと思っていなくともまわりにいる人たちの会話が耳に入ってくる。3月末にスーツを着た大学生が「今日の卒業式でもう一生会わない人もいるんだよな」なんて話しているとこちらもなんだかしんみりしてしまう。こんな会話ばかりならまったく問題ないのだが、たまに場を凍らせるような言葉に出会うとヒヤヒヤする。

 

つい先日も電車に乗っていると1組の若いカップルが乗車した。大学1年生ぐらいだろうか。お酒入っているのかお互いに明るい声を掛け合っている。すると突然、カップルの男性が一言。「なんかイカ臭くない?」

 

 

 


場が凍るとはこのことか。会話が聞こえていたであろう範囲の人たちがハッとしたように黙ってしまった。しかし誰かが指摘するほどのことでもなく、自然と元のにぎやかな状態に戻っていった。

 

大学生を責めるつもりはまったくないのだが、とはいえイカの視点に立ってみれば甚だ迷惑ではないだろうか。イカはイカとしてまっとうに生きて調理されているだけなのに、人間から発生するにおいと似ているというだけで下品なものとして扱われている。仮に僕が「谷口」という名字だったとして、電車で「ここなんか谷口臭くない?」なんて言われたらしばらく黙ってうつむいてしまいそうだ。

 

使う言葉が誰かを傷つけてしまったり、下品なものになっていないかと気を張っていると使える言葉がどんどん減ってくる。

 

僕は外国人とやり取りをすることがある。いまやあまり使われなくなったが「ファックスってどこにある?」と話しかけるときなんかは、マネキンのように表情は変えないけれども下品な言葉として聞こえていないか気になってしまう。まあそんなことはないだろう。明らかに気にしすぎだ。

 

僕はやらないからそもそも会話にも出てこないのだけれど、パチンコも危うい言葉だ。こんなことを気にしているのは男子中学生か僕くらいのものかもしれないが、身なりの整った若い女性がパチンコの話をしているとなんだかイケない会話を耳にしているような気分になってくる。もちろんまったくイケないことはない。

 

単語本来の意味から外れて音だけに注目するから、こんなめんどくさいことになってしまう。深く考えずに聞き流せばいいのだが、こうして文章を書くことをしている身としてはどうしても気になってしまうところだ。

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