ラスト3ページでゾクッとするサスペンスホラーマンガ―『ミュージアム』巴亮介
小栗旬さん主演の映画『ミュージアム』が公開中。この記事では原作のマンガを紹介しています。
今回ご紹介するのは、巴亮介さんの『ミュージアム』というサスペンス・ホラーマンガです。3巻で完結する比較的短いマンガですが、かなり出来がよかったです。
あらすじ
公式の動画があるので、こちらをご覧ください。(読もうか迷っている方は、2つ目のものは見ないほうがいいです。ネタバレ的に。)
おすすめはしませんが、ネタバレはこちら
感想
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3巻で完結の比較的短い話なので行き当たりばったり感がありません。すごくかっちり構成ができている印象です。なので、するするっと最後まで読めてしまいます。
本作を読んで思ったのは、マンガは大きく分けて2種類あるということ。それは部分に魅力があるものと、全体として魅力があるものです。『スラムダンク』や『ワンピース』のように、個性的なキャラクターが名言を言うようなマンガはどちらかというと部分に魅力があります。アツい試合のシーンや、戦闘シーンは何度も読み返したくなりますね。
『ミュージアム』はというと、もちろん1つ1つのシーンにも力を感じますが、どちらかというと全体として魅力があります。内容の密度が一定と言えばいいのでしょうか。登場人物はいかにも自分の周りにいそうな人たちなので、めちゃくちゃアツかったり、名言製造機のような人はいません。ですが、ストーリー構成のうまさや、シメ方などは絵の印象も相まって、出来のいい映画のよう。
批判している人もいるようですが、僕は最後3ページが映像としてものすごく力があるように思いました。あの表情…作者のセンスの良さを感じます。
作品中に出てくる殺人鬼、雨ガッパを着た蛙男は自分のことをアーティストと読んでいます。死体は自分の作品と言うだけあって、ただ感情に身を任せて人を殺すのではなくどういう方法をとるのがいいのか考えていることが読み取れる。このあたりはアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』公式サイトや映画『SAW』なんかと似た雰囲気があります。なので、両作品が好きな人は入り込めるはず。
いやだ、いやだ、と思っていても最悪の事態はたいていおきるもの。
僕は表現者だよ。
人を楽しませるアーティストだ。
果たして、蛙男はなにをつくろうとしているのか。
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おまけとしてついている短編の出来もいいので気になった方はぜひ読んでみてください。※最終巻には作者からのメッセージが…
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- 作者: 巴亮介
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- 発売日: 2014/04/04
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