『ミュージアム』巴亮介 (ネタバレ&解釈)
最近、やけに検索流入が多いなと思っていたら、「ミュージアム マンガ ネタバレ」で検索して僕の記事にたどり着いている方が多いようです。自分でも調べてみると、なんと検索結果1位。ネタバレないのに...。
基本方針としてネタバレ無しでおもしろさを伝えようとしているので、せっかく見てくださった方のご期待には添えない結果になってしまいっていました。たくさん求められるとやはり少しはニーズに応えたくなるのが世の常。ということで実験的にネタバレをしようと思います。ネタバレだけ見てもなにも楽しくないと思いますよ。笑 ただ、この作品に関してはネタバレした上で解釈について話すのは楽しいかもしれません。
と、その前に。
もしこのマンガを読むことを考えている方は、絶対にネタバレを見ずに作品を読んだ方がいいです。
ネタバレ無しの記事はこちら。
ラスト3ページでゾクッとするサスペンスホラーマンガ―『ミュージアム』巴亮介 - いろどりぷらす
ここからネタバレ
この作品におけるネタバレ的要素は3つ
・蛙男は誰なのか
・結末はどうなっているのか
・作者からの隠されたメッセージ
これらを順番に載せていきます。
蛙男は誰なのか
実はこれはそれほど重要なことではありません。蛙男は重度の光線過敏症という病気を患った霧島早苗という男性。持病のせいで日光の下で活動ができず、犯行はいつも曇りや雨の日に行われていました。
結末はどうなっているのか
主人公の妻と息子が蛙男に誘拐されて、一時は危機に追いやられます。しかし、仲間の助けにより、3人とも無事に帰ることができました。ただ、だからといってハッピーエンドとはいえないのがこの作品のいいところ。
事件が終結する前に蛙男はこう言っている。
「エンディングは3つあった」
ひとつは君が奥さんを殺して息子と2人生き残るエンディング
もうひとつは 僕の隙を狙ってその足元にある拳銃を瞬時に拾いあげ 撃ち殺す 家族3人が助かるエンディング
そして 最後のひとつは...
この最後のひとつの選択肢がなんなのかを告げる前に、仲間の助けがきて、結局犯人の口から語られることはありません。事件収束後にもこの余韻が主人公を悩ませます。あの時、蛙男は何を言おうとしていたのか...と。
そして最後の3ページに至ります。ネタバレなしの記事に書いたのですが、このラストがとても印象的でした。本作は息子の誕生日を祝っているシーンで終わります。ネット上ではハッピーエンドという意見もありますが、僕は決してハッピーエンドではないと思います。なぜかというと、主人公の表情。息子の誕生日であれば多少なりとも嬉しい顔をするはず。それなのに無表情でぼーっとどこをみているのかわからないような目でケーキの火を見つめます。PTSDのような状態です。
おそらく蛙男の意図したエンディングではありませんが、「僕は人を楽しませる芸術家だ」という言葉を残していたことからすると、人の心に何かを残すという意味では望んでいたことが達成できたのかもしれません。
このエンディングに関しては解釈の余地があります。そして、このエンディングに関連するのが次のネタバレ。
作者からの隠されたメッセージ
実はこの作品には作者からのメッセージが隠されています。3巻をきちんと読んでいると少し不思議に思う部分があるはずです。これは自分で探した方が楽しいので、ぜひ読んでください。エンディングに関する記述なんかがあるかもしれません。ヒントは新しい登場人物。
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