いろどりぷらす

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ふつうの生活に彩りをプラス!おもしろいコンテンツを紹介したり、考えたことを書きます。

エッセイ

近眼をバカにしてごめんなさい

僕は控えめに言っても重度の近眼だ。なにせ小さな頃から、これをやったら目が悪くなると言われていることをかたっぱしからやってきた。 小学校の低学年で「ゲームボーイポケット」を親に買ってもらった。それまでは折り紙や泥だんごを作ることしか楽しみがな…

下品な言葉

電車に乗っていると、聞こうと思っていなくともまわりにいる人たちの会話が耳に入ってくる。3月末にスーツを着た大学生が「今日の卒業式でもう一生会わない人もいるんだよな」なんて話しているとこちらもなんだかしんみりしてしまう。こんな会話ばかりならま…

「頭寒足暖」が心地よい

年末も年末。あと1日と数時間で除夜の鐘があたりに響き渡るころ。ひたすらに寒い日が続き、体温でこたつのように暖まった布団はもはや蟻地獄である。あまり空調の類は使いたくないが、もうさすがに何も使わずに過ごすのはツラいもの。 僕の部屋には現代の若…

ようやく『シン・ゴジラ』を見たが、困ったことになった

この頃、映画ばかり見ている。 ようやく、やっとのことで、千年に一度の千載一遇の好機を活かして『シン・ゴジラ』を見た。散々語り尽くされているようなのでいまさら、といったところですが。 毎日のようにニュースサイトの類には触れているから、『シン・…

『カルト村で生まれました』の「普通」に思わずあの言葉を叫びたくなる

とても興味深いマンガを読みました。 『カルト村で生まれました』高田かや ほのぼのした絵のタッチと、「カルト村」というワードのミスマッチ感。これだけで僕は惹かれて買ってしまいました。この作品はタイトルの通り一般人からすると「カルト村だ」とされ…

もはやホラー?世界感がクセになる猫エッセイマンガ『伊藤潤二のよん&むー』― 伊藤潤二

こんな猫マンガ読んだことない。 ホラーで有名な伊藤潤二の猫エッセイマンガ 伊藤潤二さんというと、ホラーマンガが有名です。『うずまき』 とか。今回ご紹介するマンガはというと、作者の結婚を機に妻が飼っていた猫と新しい猫を新居で飼い始めるという、い…

ただねこのいる生活がおもしろい。ねこ好き歓喜のねこエッセイマンガー『ねこびたし』新久千映

本のいいとこおすそわけ。今回ご紹介するマンガは新久千映さんの『ねこびたし』というマンガです。ねこ好きにはたまらない、ねこエッセイマンガです。 概要 その出会いは──宿命。そして、ちえぞうさんは略奪(猫)愛へ走る!? ちえぞうさんファミリーと猫ちゃん…

「うまさの哲学」ありますか?

糸井重里さんの対談集『経験を盗め 文化を楽しむ編』を読みました。この対談がどれも面白い。複数記事に分けて、考えたことを書こうかと思います。 経験を盗め―文化を楽しむ編 (中公文庫) 作者: 糸井重里 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2007/07/25 …

人はいつになったら大人になれるのか―『劇画・オバQ』藤子・F・不二雄

『劇画・オバQ』は『オバケのQ太郎』の後日談だ。社会人になった主人公、正ちゃんのもとにオバケのQ太郎がやってくるところから始まる。 オバケの一生は500年。地球の1/5のスピードで歳を取るらしく、Q太郎はいまだに子ども時代の振る舞いをする。夜遅くまで…

ささいなことで傷ついてしまうのが現実 ―『ちーちゃんはちょっと足りない』阿部共実

『ちーちゃんはちょっと足りない』は2014年度の第18回文化庁メディア芸術祭、マンガ部門の優秀賞を受賞した作品。 さらに、先日発表された「このマンガがすごい!2015」オンナ編で1位を受賞しました。おめでとうございます! 読んでみて、複数の賞に選ばれる…