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私はあなたになりたいの ー『累』松浦だるま

 

本のいいとこおすそわけ。

こんにちは、いろぷらです。

 

今回ご紹介するのは、松浦だるまさんのデビュー作『累(かさね)』です。人の美醜を描いた、続きがとても気になる作品です。現在(2015-01-09)、イブニングで連載中。4巻まで発売されています。以下、あらすじと感想です。

 

 

あらすじ

およそこの世のものとは思えぬ醜悪な容姿を持つ少女、累(かさね)。彼女はその容姿ゆえ、周りの者から凄惨なイジメを受けていた。そんな彼女に、伝説の女優として名をはせた、亡き母が遺した一本の口紅。この口紅が累の運命を大きく変えていく…。(参照:http://evening.moae.jp/lineup/266)

 

 

私はあなたになりたいの

 

累の母が遺した口紅は他人と顔を入れかえることができる不思議な力を持っていた。口紅をつけた状態で、誰かとくちづけすると、さっと自分の顔と相手の顔を交換できるのだ。


自分の生まれ持った醜さゆえに他人から受けていた卑劣な行為の数々。こんな顔だと何をしてもムダなんだ…。強烈な劣等感から生まれる美しさへの執着心が累を変える。


はじめはなぜ口紅が自分に遺されたのかわからなかった。しかし、使い方を学んでからは他人の美しい顔を借りて、他人として生きようとする。「美しいというのは、こんなに素晴らしいことなんだ!」どんどん元の累は消え、他人として生きることに魅了されていく。

 

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醜いでしょう

たとえあなたが眠る間だけだとしても

私もあなたになりたいの

たいていこうした主人公は「醜い」という扱いを受けていても、かわいく描かれているものだ。しかし、累の獣のように釣り上がった目、裂けた口は「化け物」と言われていてもおかしくない。過去の環境のせいで性格が卑屈になっているのもリアリティがある。

 

 

散りばめられた数々の謎

 

自分とはちがって、母は美しかった。伝説の女優として名をはせたまま、この世を去った。累が使っている口紅はその母親から託されたものだ。ということは、母の顔も他人の顔なのかもしれない。

 

なぜ母はこの口紅を持っていたのか。なぜ母は口紅を使うように勧めたのか。突然現れた協力者は何が目的なのか。物語に散りばめられたこうした謎が世界観に深みを与えている。
 

最後に『累』と似ている作品として挙げられていた『ガラスの仮面』からの引用を。

そうだよマヤ
わたし達はガラスのようにもろくてこわれやすい仮面をかぶって演技しているんだ

どんなにみごとにその役になりきってすばらしい演技をしているつもりでも
どうにかすればすぐにこわれて素顔がのぞく
なんてあぶなっかしいんだろう…
このガラスの仮面をかぶりつづけられるかどうかで役者の才能がきまる…
そんな気がする…—青木麗(『ガラスの仮面』5巻 p.270より)

 

累(1)

累(1)

 

(このカバーを取ると…) 

 

試し読みできます。

累 —かさね— / 松浦だるま - イブニング公式サイト - モアイ

 

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