いろどりぷらす

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「その企画は室町時代でもウケますか?」糸井重里の魅力的なコンテンツづくりの秘密

 

僕は糸井重里さんのファンで、著作を読んだりしています。もちろん手帳はほぼ日手帳。憧れの対象である糸井さんが珍しくテレビに出演していました。その番組は『SWITCHインタビュー 達人達』。

 

いろんな分野で活躍されている方がゲストとインタビュアーとして対談し、後半ではその関係を入れ替えて対談するという、出演者の方だけではなく企画自体おもしろい番組です。この回は俳優の中井貴一さんと糸井重里さんが対談しています。

 

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糸井さんが運営する『ほぼ日刊イトイ新聞』のPV数は1日140万PVを越えると言われています。1日ですよ。もちろん複数人で運営しているからこそ可能なことなのですが、サイトや手帳など、彼が中心となってつくるものに強く惹かれる人は多いはず。番組内で、糸井さんの魅力的なコンテンツづくりの秘密が垣間見えました。

 

  

その企画は室町時代でもウケるか?

 

うちで企画物をやるときに、「室町時代でもウケるか?」という問いかけをするんです。どういうのを室町時代と言っているのかよくわからないですけど、人はみんな好きだよというところに行きたいんですよ。

 

「そういうことをやられると、いまの人はうれしいけど室町時代の人はうれしくない」というようなことがあったとしたら、いまのほうがたぶん間違っている。それは単なる流行なんです。

 

この「室町時代でもウケるか」という問いかけにハッとさせられました。何かコンテンツをつくるときに、「ユーザー目線で」とか「読者目線で」と言われることがよくありますよね。ただ、その「読者目線」というのが、意識していないととても狭い範囲に限定されてしまいます。もちろん読者層が限られてもいい専門誌をつくっている場合ならそれでいいのですが、どんなメディアも多くの人の目に触れることを望んでいますよね。

 

この自分の中での「ユーザー目線」「読者目線」の幅を広げる問いかけとして糸井さんの「それは室町時代でもウケるか」という言葉が機能します。同じ時代を生きている誰かではなく、何百年も前の人の目線を対象の範囲として含めることで、これは本質的に人が求めているのか、という価値判断がしやすくなるはずです。

 

 

夢は小さいほどいいと思ってる 

 

僕がもし糸井さんにお会いして話せるとしたら、聞きたいと思っていたのが夢のこと。糸井さんは何を求めてこれまで生きてきたのかということに興味がありました。

 

よくその「夢」の話はテーマになりますね。僕は小さい夢ほどいいと思っているんです。本気になれるから。「夢」が大事なんじゃなくて、「本気」が大事なんだと思うんです。

 

「世界一になるぞ」というときに、半端に「夢」を持っている人は英語を習い始めるんだけど、あの子をものにするでも、両親に家を建てるでも、大きい会社に勤めるでも、ほんとに「本気」になったときには風の中に出ていかなきゃならない。

 

「世界一の大金持ちになる」とか言ってる限りは、風の中に出ていかなくても済むんです。遠すぎるから。だから、「やってごらん」と言ったときにグズグズしているものは「本気」じゃないということ。すぐわかるんですよね「本気」かどうかって。

 

犬は、おいしそうなものを人間が食べているときにものすごくキラキラするじゃないですか。あれを「夢」と言ってもいいんじゃないですか。

 

ビジネス書を読むと、よく「ビジョンを持て。そのビジョンを細分化して、いま何をすべきか考えよ」みたいなことが書いてあったりしますよね。僕はその意味は理解しつつも、なんとなく同意しきれないところがありました。

 

人生で最終的に何を成し遂げたいか、というのがはっきりわかればいいのですが、残念ながら僕はまだ明確には見えません。どうしても「夢」は遠すぎるんですよね。だから糸井さんのいう本気になれる小さい「夢」のようなものを大切にしたいと思います。僕がいまなんとなく求めている「夢」のようなことは、「なんでもおもしろがって生きる」ということです。なかなか難しいですけどね。

 

本当はこの糸井さんメインの部分だけを記事にしようかと思っていたのですが、中井さんのお話もおもしろかったので後編として記事にします。

 

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