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ここは静かな夢の世界―『夜とコンクリート』町田洋

おすすめマンガ レビュー

 

本のいいとこおすそわけ。


今回ご紹介するのは、町田洋さんの『夜とコンクリート』。第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞しています。

 

 

表題作のみ、公式ホームページで閲覧できます

町田洋 夜とコンクリート


町田さんの作品の雰囲気を知るために、まず読んでいただきたい。

 

読んでいると、

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ーーー

 

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こうしたコマが多数挟まれている。音がないコマがときどき置かれているため、全体的にとても静かな印象を受ける。


田舎に住んでいれば夜は静かだろうが、都会付近に住んでいると、もはや夜も騒がしい場所が多い。安息の地など消えてしまったかのように思える。そんな世の中でも唯一、雑音から逃れられる場所がひとつある。

 

それは夢の中だ。

 

掲げたり、追いかけたりする方ではなく、見る夢。僕はあまり夢を見ない方だが、たまに見ることがある。髪が床まであって、顔のない女性に夜中の病院で追いかけられ続けるような悪夢は、覚めたときにほっとする。あれが夢でよかったと。

 

けれど、夢は悪夢だけではない。自分の思い描いている幸せな世界が実現されているような夢を見ることもある。もしかしたら、大金持ちでお金の使い道に困っているような生活をしているかもしれない。異性に囲まれてイチャイチャ・ハーレムパラダイスかもしれない。世界的な有名人として、たくさんの舞台を駆けまわっているかもしれない。ふわふわと、現実ではありえない世界を漂う。

 

そんな夢が覚めたとき、思わずため息をついてしまう。そうか、あれは夢だったのか。

 

『夜とコンクリート』はそういう作品。

 

 

※ 2015年10月25日現在、Kindle3周年セールということで70%オフになっています。表題作以外の作品がとてもおすすめ。

 

 

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